今日の学習の講師は東北大学理事で医学部教授の伊藤先生です。

講師:東北大学 理事 伊藤 貞嘉 氏

” 腎臓病は死亡率が高い怖い病気である ”ことを知ることが大切です・・・と話をされ、受講生を講義内容に引き込ませました。

*腎臓病の特徴と症状とは、

  ・浮腫む(むくむ)
  ・悪化するとおしっこが出なくなる(始めは多くなる)
  ・なおらない(しかし今は治るようになった)
  ・進むと透析治療(400人に一人、糖尿病・高血圧が上位)
  ・認知症・高血圧・脳卒中・心筋梗塞等になりやすい

 日本の透析技術と患者数と制度は世界一だそうです。それは透析治療は患者にとって肉体的・精神的にかなりの負担になりますが、透析費用年間500万円のうち自己負担は月1万円という制度で守られるなどが背景にあるそうです。

*腎臓の働き(腎臓はフィルター)

   ・濾過機能(一日ドラム缶一本)→悪化すると尿毒症
   ・造血            →悪化すると腎性貧血
   ・骨の強化          →悪化すると腎性くる病
   ・血圧調整          →悪化すると高血圧

腎臓病を予防するには、症状が出る前に検査することが重要で、
   検査とは、検尿・・・・尿潜血・尿蛋白など
        血液検査・・クレアチニンほかを調べる

検査で悪い値が3ヶ月以上続けば【慢性腎臓病】の恐れがある為、定期的に検査を受けることが、最大の予防策です。

慢性腎臓病患者は1300万人いる。脳卒中・心筋梗塞で死亡する人が多い。特に【高血圧】と【糖尿病】が腎臓病の大きな原因であることを忘れないように!
   死に結び付く因子として圧倒的に多いのは【喫煙】と【高血圧】

最近テレビや情報誌で、高い血圧値は180以上などという情報がありますが、惑わされないように! 高血圧とは140/90以上です。

*高血圧になる天敵は塩分です。

 【推奨値 女性7g/日 男性8g/日 高血圧者6g/日】

現在食品表示には、【食塩相当】・【ナトリュウム】の表示がありますが、以前はナトリュウム表示だけだったため、塩分表示にするよう先生は国に働きかけたそうです。徐々に効果が表れてきましたが、明確に塩分表示とすべきと話されておりました。
 【ナトリュウム表示を塩分に換算する場合・・・Na値✖2.5=塩分量】

英国では、2006年から【塩と健康国民運動】を展開し、食品メーカーに食品塩分含有を10%減らすよう法律で対応、結果国民の平均血圧の低下と脳卒中・心臓病が約40%の減少になったそうです。

伊藤先生も、自己努力や医療関係者の指導だけでは減塩対策は不十分との考えで、我が国でも減塩食品を増やす取り組みを、国民的社会運動にしたいと強調されていました。既に ”おいしい減塩弁当” ”減塩笹かまぼこ” ”減塩麺類” 等企業に働きかけ一部実現し、今後も美味しい減塩食品をふやすことが夢だそうです。

伊藤先生から興味あるおはなし

既に、江戸時代には薬草学の貝原益軒が養生訓で生活習慣病予防策として、江戸市民に啓蒙活動を行っていたとのこと、現代社会でも十分通用する生活習慣病予防と内容がほぼ同じには驚きです。
(興味のある方は、ぜひネット検索で、面白い内容も掲載?)

  今日の学習のまとめ、【健康は社会の財産】
  生涯現益で、まず出来る事から一つずつ
   

お知らせ・・・伊藤先生テレビ出演!
        9月4日~7日 NHKEテレ【今日の健康】に

【追記】
今日の学習会に、若い女学生3名が仙台市生涯学習支援センターの引率で、
【社会教育主事】を目指し、自主運営の明青大の学習運営方法や学習の進め方の研修の為の来場でした。(下の写真)

『社会教育主事』を目指す3人の学生さんも聴講されました。
目的:明青大の生涯学習と自主運営についての研修