本日の講師は仙台市博物館主幹や仙台市史編纂室長の経歴をもつ郷土史家の菅野正道先生です。

現在お土産品としてのよく使われる特産品と言えば、牛タン、笹かま、萩の月や最中の菓子、仙台味噌、仙台駄菓子、ずんだ餅などであるが、明治や昭和初期には仙台平、常盤紺型木綿、埋木細工、堤人形、筆、鯛味噌などが多かった

名産品・土産品も時代と共に移り変わってきた。では江戸時代の特産品とはどんなものがあったのか。仙台の食について伊達政宗の贈り物から見てみよう。

伊達政宗の贈り物

政宗の好きだった狩りの獲物から ― 鳫、菱喰い、青鷺、鴨などが、また
広瀬川の川狩り(釣り)から ― 鮎、鮭、さくら鱒、鮒、山女、岩魚、鱈などが贈られていた。これらは塩引や鮨、珍しいのは生でも贈られている。

当時は「鮭」は全国的にも有名なほど大量に獲れ、卵入りの塩引や燻製、(鮨)酢漬けにされ贈答品として珍重された。

仙台といえば昔から米である。「表高」は62万石、「実高」は100万石とも150万石とも言われている。江戸で流通する1~2割を占めていた。しかし地元では1/2は酒に、という事で「酒」も有名。

蒸した米を乾燥させたもの(乾飯)
   最高級品として毎年幕府や朝廷に献上されている。

仙台藩の時献上

時献上とは藩内の産物などを季節ごとに幕府へ献上するもの。

政宗は本当にグルメだったか

政宗は食養生を基本とし、季節、時間、何をどのように食べるかを考えていた。料理の心得も持っていたと考えられる。客に対しては予め嫌いなものを調べておくとか、贈答品には食べごろや食べ方を丁寧に書き入れている。こんなことから「食通」と言われたのかもしれない

学習会ではこの他珍しい海産物や薬種等が紹介され、また仙台の門松の解説や、情報誌「Kappo仙台闊歩」11月号の紹介もありました。