講師は東北大学大学院医学系研究科 行動医学 教授 福土審先生です。現在大学病院心療内科科長を務め、専門は心身医学・行動医学の先生です。

今日の学習は心身医学の先生の腸の話です。近代医療の進歩に「心と身体」を考えることが重要であり、特にストレス関連疾患の診療に重要です。
以下腸と脳の不思議な関係をどうぞ。

腸 能力! これが腸の基本

モルモットの腸管に便を入れると腸は動き便を送り出していく。これが腸の法則であり、腸の中には神経ネットワークがあるという。

腸の仕組みと脳の関係

ここでは、「ストレスがあれば腸が1/2に縮む、さらにこれが薬物によって動きが大きく変わる。腸内の風船を膨らませると脳の一部が活性化する。これが健常者より患者の脳の方が活性化が大きい。ストレスによってかかる腸の圧力は血圧の3倍になる。」という話がありました。
ストレス関連疾患の代表が「過敏性腸症候群(IBS)」です。

過敏性腸症候群

話は腸と身体、腸と脳の関係に続き「過敏性腸症候群」を中心に行われ、その原因を見つけるための、機能異常を起こす物質の研究、遺伝子の研究等について行われました。

治療について

治療は腸の調整から脳の調整へ、そして全身の調整に移ることが基本です。
具体的には

 ・低FODMAP食=発酵性オリゴ糖・二糖類・単糖類・アルコールを控える
  ただし日本人は和食中心であればそれほど気にすることはない。
 ・セロトニン療法
 ・グアニル酸療法
 ・自律訓練法
 ・認知行動療法
   ・マインドフルネスストレス低減療法

腸の機能をいきいきと守るには
 ① 規則正しい生活
 ② 水溶性食物繊維を摂る
 ③ 栄養素のバランスを
 ④ 1日3食 間食を控える
 ⑤ 喫煙 過度の飲酒を控える
 ⑥ 十分な睡眠
 ⑦ 適度な運動

さらに詳しく知りたい方は先生の著書「内臓感覚 脳と腸の不思議な関係」(NHKBOOKS)をどうぞ。

本日の出席者は629名でした。