今日の学習テーマは東北大学植物園について。
講師は東北大学学術資源研究公開センター教授 牧 雅之 先生です。

東北大学が研究と教育のために設立した自然植物園(面積49万㎡)。仙台城後背の御裏林、通称青葉山と呼ばれる丘陵地にあり、国指定天然記念物『青葉山』に指定されています。
 
東北大の植物園は北大、東大に並ぶ有名な植物園だが、なぜか仙台市民には知名度が今一つと残念がっていました。

講演は「概要」「園内めぐり」「役割」「悩み」の4つの課題で行われました。

・概 要

伊達政宗公が仙台城を築いて以来、ほとんど人手が加えられることがなかったため、自然植生であり北限に近い貴重なモミの美林が残されている。

 またサクラソウ、ヒメノヤガラ、ヒメシャガ、ユウシュンランの絶滅危惧類の希少な植物が生育しており、さらにはムササビ、タヌキ、カモシカ、以前に野性動物生態チック映像にツキノワグマが写されていましたが、現在はクマ出没情報はありません。

安心してご来園下さいとのことでした。

 

 

園内めぐり

まずは展示館のある入口のしゃれたデザインの建物、伊達家ゆかりの茶室残月亭跡、ヒメシャガ群生域の最上台の紹介があり、モミの枯れ木やコナラやアカマツ林の尾根筋、さらには津田記念館、ロックガーデン、芝生の前庭、湿性植物園、昔は海が見えたという望洋台と、多くのみるべきポイントの紹介をコース案内図を辿りながら紹介がありました。
また園内は想像以上に急峻な谷もあり高低差が大きいとの注意点も述べられました。
中にはヤマベニシダレとソメイヨシノを掛け合わせた珍しい「センダイヨシノ」映像で紹介がありました。

役割

大学の植物園のとして教育と研究の二つの役割を担っている
① 絶滅に瀕する希少な植物の保全と研究
② 植物の進化生物学的研究
③ 植物の分類学的研究 

この中で、植物の名前はどのようにして
付けられるのか、日本で有数の植物標本が収蔵されてる中から貴重な映像での紹介がありました。

加えて、3・11大震災による、津波被災地の植物救済、教育としての夏の野外活動、啓蒙活動としての市民公開講座などの案内もありました。

 

 

・最後は悩みです

 植物園に着任後、青葉山を守ることは想像以上に大変と痛感されてるそうです。
 倒木、崖崩れ、土砂災害、震災、そしてマツ枯れ、ナラ枯れの進行もあり、被害や事故もあるが、管理・保全のための予算が不足しているとのこと。今後はホームページ等で皆さんからの寄付を募りたいとのお話で、今日の学習を纏められました。

 

今日の学習を通して、植物園では『植物園の日』・『紅葉の日』等の無料開放日もあります。市民を対象とした、イベント・企画展・公開講座等を随時開催されてるようです。
四季折々の森林の景観が楽しめ、稀少な植物を観察しながらの森林浴もいいですね。
今日の学習演題【植物園は県民の宝】の復習を兼ね皆さんで植物園を訪問し、応援して行きましょう。

青森県酸ヶ湯温泉近くに、東北大学八甲田山分園もあるそうです。お近くにお出かけの際お寄りしては如何でしょう。