令和2年度 同期会だより(54期)

54期代表 横内 俊男

オンラインからの妄想
令和2年1月日本初のコロナ患者確認、2月仙台初の患者が報告された時期に何故か、54期代表になりました。
犬と散歩中、近所の彼が寄ってきて、「犬に触っていいか?」「犬種は?」「何歳?」と問われる。犬の触り方を教え、質問に答えていると、彼
も犬もお互いに気に入ったようで飼い主を無視してジャレ合っている。その後、会うたびに撫でてくれる。彼が、友人との学校帰り、一人のとき
と同様に多少自慢気に撫でてくれる。仲間が犬に手を出すと、犬がタイミングよく「ウー・ウー」と唸る。彼が間に入り自慢気に犬を撫で、犬の扱いを説明する。
この小学生が、コロナ盛りに大学受験に成功した。美術関係の学部に入学した。好みの画家は「村上隆」と言う。私の知らない画家だ。授業は楽
しいかと聞くと、殆ど学校には行かず「オンライン授業」がメインとのこと。オンライン用の機器を持たない学生には貸し出しの制度があるとい
う。私の知らない世界だ。
マスコミで報道される「オンライン」が気になりだした。
天皇家の「愛子さまの誕生日」の記事で、今年、学習院大学に入学されオンライン授業を受けておられる。私の彼と同じだ。
秋篠宮家、長男悠仁さまは、お茶の水女子大学附属中2年在学中で、コロナ禍の影響で休校が続いた際は、宮廷で課題やオンライン授業に取り
組んでいるとか。秋篠宮家では、さまざまな分野の専門家からオンラインによる説明を受けてい
る。
オンライン診断、オンライン面接(仙台市人事委員会は来年度の職員採用選考に向け、市役所の仕事や魅力を紹介するセミナー、若手職員との個別面談をオンラインで実施)、オンライン結婚式、オンライン成人式、オンライン業務、オンライン商談と「オンライン○○」がなんと多いことか。
令和2年12月9日、明治青年大学で「天災は忘れないうちにやってくる」の講師今村文彦(東北大災害科学研究所)教授から、21世紀文明シンポジ
ウム(オンライン開催)「東日本大震災から10年」の案内がありました。
SMBCコンサルティングの昨年のヒット商品番付発表で、東の横綱は「オンライン生活」、西の横綱は「感染予防グッズ」であったそうです。現
在の世の中を端的に示していますね。
多くのマスコミで、沢山のオンライン○○が、紹介されます。対面による話以上のものはないように思います。
今村教授紹介のオンライン開催のシンポジウムより、9日の講演の方がはるかに楽しいものであったろうと想像しています。
私の彼の好きな村上隆は、日本アニメや浮世絵に影響を受けた画家で、作品は高校の教科書でも紹介されています。私は、浮世絵の影響を受けた印象派の画家の絵が好きです。
コロナ禍、紹介できる活動なく残念。