10/9 先端のセンサシステムとAIによる次世代ロボットの可能性と社会のかかわり

本日の学習は「先端のセンサシステムとAIによる次世代ロボットの可能性と社会のかかわり」と題し、東北工業大学 工学部 電気電子学科 教授 室山真徳 先生から講演をいただきました。

講師紹介
東北工業大学 工学部 電気電子学科
教授 室山 真徳 (ムロヤマ マサノリ)先生

・出 身:熊本県
・出身大学
  国立大学法人九州大学 博士(工学)
  システム情報科学府情報工学専攻(ソフト+ハード)
・勤 務
  国立大学法人九州大学(~2008年)
  国立大学法人東北大学(2008年~2020年)
  学校法人東北工業大学(2020年~)
・そのほか
  長期インターンシップ:富士通研究所アメリカ(シリコンバレー)
  留学:ベルギー王国IMEC
  兼務:東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻 客員教授
  兼務:株式会社レイセンス 共同創業者 取締役 CEO
  共同研究:東北大学、名城大学、ドイツの大学など

 

1.2024年ノーベル物理学賞(10月8日)
・AIの生みの親である2名の方が画期的な発明により受賞
ジョン・ホップフィールド教授 (91) (アメリカ)
ジェフリー・ヒントン教授 (76)(カナダ)
・日本の先生方もAIの基礎を研究し貢献

2.宮城県をとりまく状況の理解
宮城県の人口の減少と高齢化率が増加することにより、農業、漁業は後継者の不足が深刻化し働き手が減少、地域社会とのつながりが維持できなくなる。年々医療サービスや介護サービスの需要が増加している。
(1)人口動態と高齢化
(2)東日本大震災からの復興と防災
(3)医療・介護サービスへのアクセス
(4)産業構造の変化
(5)地域連携とコミュニティ
(6)インフラ

3.スマートホーム化
オンライン見守りサービス
・遠隔地の家族が高齢者を見守れるシステム
・在宅ケアのテレヘルスシステム:遠隔地の医師や看護師と定期的な健康相談を行う。自宅で医療サービスを受ける。

(1)スマートホームが実現する生活

スマートホームが実現する生活

(2)様々なデバイスなどを活用
・スマートスピーカー:人がいなくても機械とAIを利用し会話をすることができる。
・ドアベル、スマートロック:遠隔で来客の確認、遠隔での玄関開錠施錠

4. ロボット技術
(1)ペットロボット
ペットロボットとの交流により健康効果が出る。

(2)パワーアシスト
高齢者と高齢者を支援する人も利用可能

 5.高齢者向け介護支援ロボット
・生活支援ロボット ・掃除ロボット ・移乗ロボット ・お風呂ロボット ・抱きかかえロボット等がある。
※ 家庭で使用できる汎用ロボットはまだ先

6.次世代ロボットの紹介
人が手伝うことを前提とした、生活支援ロボットや人間協調ロボット、遠隔操作ロボット等がある。
※ 各種次世代ロボットの画像をパワーポイントで紹介された。

7.研究紹介
(1)研究紹介:概要と様々な先端センサ

(2)触覚センサ
ロボットに触り心地が分かる機能を付けることにより、人の代わりに働くことができる様にする。

(3)遠隔操作ロボット
身体の動かない人の頭の中に電極を取り付けることにより、考えていることを読み取り身体を動かすことができる。

おわりに
宮城県には高齢化に関する様々な課題が存在します。宮城県、地域の社会的な取り組みに加え、テクノロジーの補助により、より幸せな社会の実現ができると考えています。みなさんと一緒にどのようなところにどのようなテクノロジーがあればよいのか考えていき、一緒に実現したいと思います。
室山研では「超集積システム学分野」を中心に、センサシステム、AI(機械学習)、ロボット応用、VR応用に取り組んでいます。
・ ‘‘役に立つ研究‘‘をモットーに取り組んでいます。
・高齢化社会に対応した技術開発、技術導入を含めて積極的に取り組んでいきたいと思います。

  《本日の学習会の出席者は541名でした》