2/26 宮城図書館と復興支援~震災伝承活動~

学習会開始前、廣瀬運営委員長から、新型コロナウイルスが拡大していることについてふれ「学習会を休止する場合、同期会代表から連絡する。自分の身は自分で守るように。100歳まで頑張れるように」との話がありました。

宮城県図書館 ~明治14年の宮城師範学校の宮城書籍館が前身

弱冠32歳の日比遼太先生

今日の講義は「宮城図書館と復興支援~震災伝承活動~」と題して、宮城県図書館資料奉仕部 震災文庫整理チーム主事 日比遼太さんのお話です。はじめに、宮城県図書館の概要として、1881年(明治14年)に宮城師範学校の中に開設された宮城書籍館を前身としていることを説明いただきました。1998年榴ヶ岡から現在地の紫山に移転。その後、2011年東日本大震災により被災。32万冊のほとんどの書籍が倒れてしまったこと。5000万円の施設被害があったこと、5/14開館し、被災図書館の援助にあたったことを話されました。

東日本大震災アーカイブ宮城 ~永遠に劣化しないデジタル資料

宮城県図書館の震災伝承活動として、東日本大震災文庫を図書館3階に開設。資料の貸し出しは行っていないが、宮城県内で刊行された資料を網羅的に収集しているとのこと。アーカイブ(記録)として、被害を繰り返さないための必要な資料と話されました。また、2015年には「東日本大震災アーカイブ宮城」として所蔵資料を一部デジタル化して公開しているとのこと。デジタル化の強みは永遠に劣化しない、滅失から守られることも紹介されました。具体的にアーカイブを使ってみよう、ということで、震災当時の石巻の写真から、時間が経過したものを観ました。

インターネットで公開するにあたって、肖像権や個人情報の保護に配慮が必要で、公開にあたって許諾を得なければならないことを教えていただきました。最後に、「震災の記録を図書館に」ということで「眠っている資料を寄贈してください」とまとめられました。

本日の学習会参加者は504名でした。