6/12  昔と今 宮城の天気どう違う?

  • 本日の学習は、「昔と今 宮城の天気はどう違う?」と題して、東北放送報道制作局tbc気象台部次長の 気象予報士 星野 誠 先生からVTRを交えて講演をいただきました。

講師紹介

昭和57年11月 宮城県仙台市生まれ
平成13年 4月 東北大学理学部 入学
平成17年 4月 東北大学大学院理学研究科 入学
平成19年4月 東北放送 入社(~現在)
        記者・気象予報業務を担当

自己紹介
大学3年時(2004年)気象予報士資格取得
現在は下記の番組を担当出演中
「ウオッチン!みやぎ」7:40頃
「ひるまでウオッチ!」9:55~
    (以上、木・金)
「Nスタみやぎ」18:15~(月~水いずれか)
 ラジオにも出演
2007年から報道記者
子供の頃から天気に興味があり小学5年の時、
夏休みの自由研究にした。

夏の暑さ 昔と今でどう違う?
2023年の真夏日は66日で熱帯夜は36日であり(2019年は11日)熱中症は961人で2013年以降最多
2024年の夏も気温が平年より高い猛暑になりそうで健康に重大な影響が予想され過去に例がない暑さになりそうです。

ちなみに、熱中症警戒アラートは暑さ指標が33以上で、熱中症特別警戒アラートは暑さ指数35以上です。

 


五色沼でスケート (フィギュアスケート発祥の地)
冬日とは最低気温が0℃未満の日で、温暖化の影響で近年はスキー場の雪が少なくなった。
仙台の桜の開花は最も遅い記録が1984/5/5で最も早かったのは2023/3/26、今年は4月2日でした。
IPPC(国際植物防疫条約)International Plant Protection Conventionによれば
人間活動が温暖化を引き起こしており100年間で2.6℃のペースで上昇しており、
仙台の平均気温が2100年には現在の北関東位の気温になると予想される。

 



天気予報 昔と今でどう違う?
1881年(明治14年)野蒜に気象観測所(測候所)が設置され野蒜港築港中止により
1887年(明治20年)石巻に移転。
1884年6月1日に日本初の天気予報が発表された。
気象レーダーや気象衛星により「目視観測」が減少しリモートセンシングの発達で「目視観測」が中止された
(東京と大阪のみ現存)初雪の判定が自動化されたが黄砂は目視観測。
現代の天気予報は数値予報になり下図の仕組みになった。
アメダス(地域気象観測システム)は全国に1300か所あり宮城県内には24か所ある。
予報誤差は最高気温で2℃→1.5℃、降水の有無的中率は82%→87%になった。


1994年から気象予報士制度が導入

試験を受けて合格した気象予報士が気象庁に届出・認可を得れば独自予報を出すことが可能。
県内31地点のピンポイント予報を月~土曜日に発表している。
気象予報士は現在全国に12,095人おり宮城県内は287人で年2回(1月と8月)仙台を含む全国6か所で実施。
年齢制限なし、受験料は11,400円。過去最年少合格は11歳11か月で最年長は77歳の男性。

「認知バイアス」と「マイ・タイムライン」

「認知バイアス」とは自分は大丈夫だろうという先入観のことで
「マイ・タイムライン」とは予め防災に関する「情報入手」とそれに応じた「適切な行動」と心構えで
災害時はそれに応じて行動する。この計画のことを「マイ・タイムライン」という。
各自治体のホームページにマイ・タイムラインの作成シートや作成方法が掲載されているので
チェックしみて下さい。2019年から導入された5防災情報(段階警戒レベル)は下図の通りです。
 本日の出席者数は564名でした。