6/24 肺を大切に、呼吸を大切に ~健康寿命延伸を目指して~
本日は、東北大学 環境・安全推進センター 医学系研究科産業医学分野 教授 黒澤 一 先生
をお招きし 「 肺を大切に、呼吸を大切に ~健康寿命延伸を目指して~ 」 と題しまして、
呼吸と身体活動についてユーモアを交えて、わかりやすく丁寧にご講演いただきました。
高齢者の本学生にとってもっとも大切な健康寿命を伸ばすことについて学習しました。
講師紹介
東北大学 環境・安全推進センター 医学系研究科産業医学分野
教授 黒澤 一 先生
昭和63年 3月 東北大学医学部卒業
昭和63年 6月 厚生連平鹿総合病院研修医
平成 3年 4月 東北大学大学院医学系研究科博士課程
平成 4年 7月 McGill大学Meakins-Christie研究所
research fellow
平成 7年 3月 東北大学大学院医学系研究科修了.医学博士
平成 7年 4月 東北大学医学部付属病院第一内科医員
平成12年 4月 労働福祉事業団福島労災病院 第二呼吸器科部長
平成13年 4月 東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野助手 平成14年 4月 同 講師 平成16年 4月 東北大学産業保健管理センター助教授(東北大学産業医)
平成22年 4月~現在東北大学 環境・安全推進センター
医学系研究科産業医学分野 教授 (併任)
1.人間の基本的な営み
●飲食には興味大ですが、労力・食費がかかります。
●排泄・睡眠も大切な営みですが、場所が必要です。
●呼吸は無意識に行われ、労力も不要で無料です。興味は薄くなるでしょう。 2.呼吸
●地球の空気の中に酸素が含まれています。
●人間の生命の営みに、酸素が必要です。
●呼吸は、酸素を体内に摂取するための営みです。
●呼吸は生きている限り続きます。 呼吸を大切にしましょう
●呼吸は肺で行われます。 肺を大切にしましょう
タバコ
→自身と周囲の人の健康のため、禁煙しましょう。喫煙ゼロがおすすめです。 ●習慣喫煙者はニコチン依存症 (薬物依存者と同じ扱い)
●重大な健康被害 肺がん・COPD・喘息・心筋梗塞・脳卒中・精神疾患
●加熱式タバコも有害、吸わないようにしましょう
呼吸は心
呼吸と自立神経
呼 心拍数(徐脈)↓ 副交感神経系↓ アセチルコリン 精神的な安定、休息
吸 心拍数(頻脈)↑ 交感神経系↑ アドレナリン 興奮、不安
肺を大切にしましょう 呼吸を大切にしましょう
4.息切れ 呼吸に労力が必要
息切れの悪循環 息切れ→動くのが億劫、動かなくなる→体の衰え、筋力の低下→息切れ
拘縮(contracture) 関節の固定や不動によって可動域が減少すること。
原因 靭帯や関節包が弾性を失って短縮する、筋や皮膚の伸縮性の低下
日常生活への影響 日常生活活動が低下、必要な可動域を確保出来ない、関節の痛み
治療 ストレッチ 予防が大切・・・自動的、他動的関節運動
息切れの悪循環を断ち切るには・・・
息切れをコントロールしながら「活動(運動)すること」が大切
悪循環から良循環へ
5.身体活動
身体活動 骨格筋を収縮させて行うあらゆる身体の以下のような活動をいいます。
●生活活動 家事、入浴、整容、趣味、ボランティア、他
●職業性 事務、サービス、製造、配送、農林漁業、他
●趣味 歩行、ランニング、筋トレ、各種トレーニング、スポーツ等
【参考】厚生労働省の身体活動目標値 高齢者(65歳以上) 男・女 6,000歩
身体活動性が良好ということは、「ライフスタイルが活動的」であることです。
身体活動性が低いということは、「ライフスタイルが非活動的」であることです。
ライフスタイルが活動的であるか否かは、歩数計の歩数で測定しましょう。
歩数が増えるのはよいことですが、増やそうと努力すると長続きしません。
まずは現状維持で大丈夫です。歩数の記録を続けることから始めてください。
【事例紹介】長生きの3つの地域の人の生活習慣の調査分析でわかったこと
共 通 項 1)喫煙しない、2)家族を第一に、3)毎日活動的に、4)社会とのつながりを保つ、
5)フルーツ、野菜、全粒穀物を食べる。
→ライフスタイルを活動的にすることは、長生きの地域に暮らす人に共通する習慣でした。
【その他、おすすめしたい生活習慣] 飲酒量を控える、塩分を控える、カリウム(K)の摂取(腎臓に障害ある人除く)
朝一番に太陽の光を浴びる
6.まとめ
1.呼吸を大切に、肺を大切に「呼吸は心」
2.悪循環で体を動かさないと身体が衰えやすい
3.激しくなくてかまいません、できる範囲で少しづつ身体を動かしましょう
本日の出席者は607名(76.7%)でした














