6/28 建築・都市の気候変動対策
本日の講師は東北工業大学理事・学長の渡邉浩文(ひろのり)先生から「建築・都市の気候変動対策」というテーマで渡邉先生が長年の研究で培われた成果にについて、日常生活に密着した問題としてわかりやすくご講演いただきました。
■講師紹介
東北工業大学理事 学長 大学院工学研究科建築学科専攻・教授
渡邉 浩文(ワタナベ ヒロノリ)先生
■地域との関わり
□渡邉先生は1995年に東北科学技術短期大学の講師として仙台に着任されてから長年にわたって仙台市気候に関わり、沢山の要職に着かれ仙台市の為に貢献されました。
1気候変動の現状 1.1IPCC報告書より地球規模の気候変動
1.CO2の濃度は表にある通りこのレベルが200万年間超えて変動がなかった。この事実は驚きであった。ただここ100年~200年の間にCO2の急激な上昇の変化がみられる。
2.CO2上昇は地球温暖や生態系等の過大な影響を及ばすために、2020年菅元総裁が、2050年迄に温室排出ガスを全体としてゼロにする、いわゆる「カーボンニュートラル」を目指す所信表明を演説された。
1-2当研究室の活動により仙台の都市気候
1.仙台市での平均気温について、ここ100年で約3度上昇傾向にあり、全国的に都市の温暖化が増えている。
■仙台市域の気温分布図測定
■1998年から2022年にわたって主として仙台市内小学校の百葉箱を利用して8月~9月の2か月間430回の観測を重ねてました。
■以上の測定の測定の結果から下記のようなことがわかりました
2.気候変動の建築・都市への影響
- 8項目のリスクがある
- 気候上の4つの影響
- ヒートアイランドの影響
■人体が感じる温冷感6要素(気温だけではなく6要素で決まる)
■各地の災害の実例
- 福岡県(1)
- 福岡県(2)
- 広島県
- 宮城県丸森町
3.気候変動対策・緩和策と適用策
■仙台版
4.終わりに
■様々な災害外力と脆弱性が重なり合う割合が大きい程リスクが増大する。
◇様々な脆弱性について
渡辺先生はこの脆弱性の都市化(人口空間化)・丘陵宅地や軟弱平地の造成・高度なインフラ整備の安全性について研究を進めています。
本日の出席者は495名でした。