7/24 令和6年度第7回学習会 高齢者の福祉保健サービスについて及び高齢者の健康
本日は、仙台市はから2名の講師の方を派遣いただき、1部と2部に分けて高齢者の福祉及び健康についてご講演をいただきました。
- 講師紹介
第1部 仙台市 高齢企画課長 小笠原 誠 先生
略歴 2013年4月 仙台市役所へ入庁
2023年4月~健康福祉局 新型コロナウイルスワクチン接種推進室 統括担当課長
2024年4月~健康福祉局 高齢企画課長
第2部 仙台市 シルバーセンターいきがい推進課長 石橋 俊信 先生
略歴 1991年10月 財団法人仙台市健康福祉事業団へ入職
第1部 高齢者の保健福祉サービスについて
日本人の健康寿命と平均寿命の推移

健康寿命と平均寿命の差を、 令和1年(画像右端)で見ると、男性が約9年、女性が約12年ある。この間は何らかの支援が必要な期間である。この期間を短縮する必要がある。
日本の将来人口推計
・1950年(昭和25年)人口約8,400万人、高齢化率4.9%、65歳以上約410万人
・2000年(平成12年)人口約12,800万人,高齢化率17.4%、65歳以上約2,200万人
‥‥‥この年に、介護保険制度が始まった。
・2070年(令和52年)人口推計約8,700万人、高齢化率30.7%、65歳以上約3,400万人、
‥‥生産年齢約4,530万人‥1.3人で1人を支えることになる。
仙台市の推計人口
・仙台市の65歳以上の推計人口は、2025年(令和7年)283,112人で25.7%、
2050年(令和32年)には356,295人となり34.5%に上昇する。
高齢者人口と世帯構成の推移(65歳以上)
(下図 上のグラフ)
・高齢者人口の推計(65歳以上)は、2025年(令和7年)では283,112人で内85歳以上51,924人
・団塊世代が85歳以上となる、2035年(令和17年)は、85歳以上76,051人
・2050年では、65歳以上が356,295人で、内85歳以上84,014人
(下図 下のグラフ)
・高齢者の世帯構成でみると、65歳以上の一人暮らしの世帯は、
2011年(令和7年)は44,608人、2023年では、78,442人に増加する。
課題認識と取り組みの方向性
仙台市の高齢者福祉施策
・施策-1‥‥高齢者の健康と生きがいを支える取り組みや、地域づくりへの支援の充実
・施策-2‥‥高齢者の意欲と経験に応じた活躍を後押しする取り組みや、環境づくりの推進
〇 eスポーツを活用した生きがいづくり-健康づくりのイベント開催
・施策-3‥‥社会の変化へ柔軟に対応する取り組みの強化
〇 技術の進展を踏まえた一人暮らし高齢者等緊急通報システムの運用の見直し
〇 敬老乗車証制度の利用促進と持続性確保に向けた取り組みの推進
・施策-4‥‥地域における安心の確保や自立した暮らしの継続を可能とするきめ細かな支援の充実
〇在宅高齢者世帯調査による高齢者の生活状態の把握と支援のきっかけづくり
・施策-5‥‥地域の多様な主体が連携する支えあい体制づくりの取り組みの強化
・施策-6‥‥認知症の人と家族が尊厳を保持しつつ希望をもって暮らし続けることができる、
共生社会づくりの推進(認知症施策推進計画)
地域包括ケアシステムの仕組み
・仙台市の地域包括支援センターは、中学校区を基本として市内53か所に設置されている。
・高齢者が、住み慣れた地域で安心して生活を続けられるように、介護、福祉、健康、医療、など
様々な面から支援を行う。
・支援センターでは、主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師などが中心となって高齢者支援を
行っている。
第2部 高齢者の健康
・社会活動と健康状態

社会参加の多い人ほど、健康状態が良いと回答 (出典 令和5年度高齢社会白書)
・健康状態と生きがい

健康状態のよいひとほど、生きがいを多く感じている。(出典 令和5年度 高齢社会白書)
ねんりんピック(全国健康福祉祭)
・1988年から開始されている。
・47都道府県と政令指定都市で、約1万人の参加がある。
・参加資格は、60歳以上。
・仙台市は例年150名以上の選手団を派遣している。2024年は鳥取県で開催されます。
(会期2024.10.19~22)
・経済効果は、約100億円と言われる。
シニアいきいき祭り
第26回 仙台市高齢者生きがい健康祭
・9月14日~11月24日 18種目で競われ、ねんりんピック参加選考大会となる。
(パンフレットは、市民センターなどで入手できる)
本日の学習会は、
仙台市の、高齢者福祉に対する強い思いが伝わり、
また手厚い施策の一端を垣間見ることができ、高齢者の一人として大変心強く思いました。
本日の、出席者数は531名でした。