令和3年度活動報告【暁社交ダンス】

暁社交ダンス部  中 嶋 弘 子

令和2年春から世の中は突然のコロナ禍になってしまい、私たちは否応なしに巣ごもり生活を強いられることになりました。当初は、先の大戦を記憶する者同士で「B29も灯火管制もない暮らし」などと楽観視しておりましたが、それが2年目ともなると、その日々の生活の閉塞感から気力も失せてしまいました。当初計画した終活などまったくの手つかずのままです。この期間執行部や期、各クラブ等の役員の皆様には、大変なご苦心があったことと推察し深謝しております。中止・再開・変更等連絡網が活用され、外部との空気孔のようで、懐かしい声に救われる思いがしました
暁社交ダンス部も5月15日に総会を開き、その後は手指消毒の徹底等3密を避け感染防止に気を配りながらのレッスンを継続するに至りました。余談ですが私は明青大に入学すると同時に暁社交ダンス部に入りました。物忘れが気になっていた折偶然見たテレビ番組がきっかけでした。50代女性で認知症の方が夫の押す車椅子でデイサービスのレクリエーションを見学していました。うつ状態もあり何にも興味を示さなかった方が、社交ンスが始まると両手でリズムを取り出したのです。表情にも動きが出て笑顔に変わっていきます。それから1年後ワルツのステップを踏むまでに快復されたのです。解説の医師が他のリハビリと比してダンス音楽と足の運びの有効性を話されました。これを見て生涯何とか認知症だけは避けてきたいと思う私は、逆らわず入部を決めました。最初はステップの足形を頭に描き動こうとしましたが無理でした。何度も何度も同じステップを繰り返し練習、また相手の足を踏んだり迷惑のかけ放題でした。でもいつの間にか講師の先生の声とパートナーの動きに従ううち、自然についていけるようになりました。頭ではなく体で覚えていくものなのですね。お陰様で今のところ認知症は「やや大丈夫かな」と思っております。講師の坂先生。村松先生は初心者一人一人にも丁寧にご指導してくださいます。ダンスのステップは勿論ですが、相手への心配りや正式なパーティでのマナーなどボランティア精神で全力で指導にあたって下さいます。
活動日は年32回 第1・第3土曜日10時~
他6回位は随時開催
生涯学習支援センター5階セミナー室他