4/25 内陸型活断層地震のリスクと備え

今日の学習講師は、

東北大学災害科学国際研究所
教授 遠田 晋次(トウダ シンジ)先生、専門分野は地震地質学です。
著書に『連鎖する大地震』(岩波科学ライブラリー)『活断層地震はどこまで予測可能か』(講談社ブルーバックス)

今日の学習テーマ

内陸型活断層地震とは、『直下型地震』と呼ばれている。内陸部にある活断層や岩盤等で発生する震源の比較的浅い地震です。
内陸型地震は、海溝型地震と比べて規模が小さく、また、被害範囲も20~30km程度と予想される一方で、震源が浅い場合い大きな被害が発生します。例えば、阪神・淡路大震災、直近では熊本地震がある。
3・11東日本大震災は、海溝型地震の為、家屋等の倒壊被害は少なく、津波による被害が甚大となりました。

日本国内では、活断層が2千箇所もあり、身体に感じない余震も含め、一ヶ月あたり、18,600回も観測され、まだ、3・11地震の余震も収まらないとのこと。

私たちの日常生活は活断層の上で営んでるそうです。

1.長町ー利府線断層帯
2.宮城刈田、白石を経た福島盆地西緑断層帯
3.亘理地域を含めた双葉断層帯

『地震は今日くるもの』と考えて、備えが必要です。

家屋の耐震補強・家具等の倒壊防止策・就寝は2階で・防災訓練・ライフスタイルの確保・地域での連携等々考えられます。
地域関連情報の確認も重要です。

例えば、
1.仙台市宅地造成履歴マップ    http://www.city.sendai.jp/kaihatsuchose-chose/kurashi/anzen/saigaitaisaku/kanren/joho/index.html
2.仙台市地震ハザードマップ    http://www.city.sendai.jp/kenchikubosai/kurashi/anzen/saigaitaisaku/jishintsunami/taisaku/map/
3.仙台市地震への備え       http://www.city.sendai.jp/gensaisuishin/kurashi/anzen/saigaitaisaku/jishintsunami/taio.html

上記のサイトも含め関連する生活項目についての情報収集で、自分たちの生活基盤である立地条件の知識吸収も、大事なリスク管理になります。

緊急地震速報について
海溝型などの大地震に対しては、発生距離等もあり
数十秒の猶予時間が見込めます。内陸型『直下型』地震では、数秒の猶予時間しかありません。
熊本地震では、-秒の地域もありました。

今日の学習内容については、残念ながら一部のみの紹介ですが、講座自体は、20頁の資料とスライドを駆使した中身の濃い学習でした。
3・11大震災から、はや7年が過ぎ、私たちの記憶も薄れつつあります。今日の学習を契機に
あらためて、自分の身体・生命は自分で守るの意識で
今日の学習を生かしましょう。