今日の講師は東北放送株式会社 報道制作局 局長 今井 敦 氏です。
昨年も同月に講師としてお招き致しております。

昨日は歴史的な米朝首脳会談が開催され、トランプ大統領、金正恩委員長
の会談の印象は如何でしたか!今後、会談の内容が明らかになってくると
思われる旨のお話しからスタートしました。

フエークニュース、ポスト真実、オルタナティブファクトが取りざたされているが、「事実」に基づいて伝えよう!これが報道の基本です。

TBC報道の重点

①迅速な初動対応・・・事件・事故・災害
②調査報道・・・発表にとらわれない、行政・公権力のチェック
③継続取材・・・被災地取材

◎事件報道について
△岩沼・千年希望の丘殺人事件
 昨年の10月に発生、死体遺棄事件と捜査が開始されたが、物証が乏しく捜査が難航したが、目撃、聞き取り情報、知人の男性供述内容を積み重ね、車に残された被害者の衣服一部が決めてとなり、殺人事件として、3月に犯人逮捕された。TBCは独自取材で時系列的に事実に基づき報道してきた経緯を映像で紹
介された。

△石巻・大川小津波訴訟事件
 7年前の東日本大震災、津波被害の悲劇的な事件ついて、訴訟住民と行政側が争う経緯、2審も住民側へ損害賠償命令が出たが、最高裁に上告する状況となり、行政訴訟は時間が掛かり、難しさを考えさせられました。

◎調査報道(発表に頼らない報道)
△関東・東北豪雨から2年意外な盲点
 当時、大崎地区が豪雨により多田川の水が逆流し、中小河川の渋井川が増水し、堤防が決壊して、周辺住宅が床上、床下浸水する予期しない水害被害になりました。この原因を調査した結果、渋井川周辺の堤防に「モグラの巣穴」発見され、雑草に生い茂って堤防が小動物の巣穴となり、堤防が侵食されていました。昔は家畜の餌となり、使用された雑草も、高齢化と時代変遷により、中小河川の行政管理が及ばない盲点が判りました。
 

◎継続取材(東日本大震災7年→2014年9月から今年5月末まで141回に亘り「復興の現在地」を報道、風化させない事が重要。
△気仙沼市苗場地区防潮堤の施工ミス
 当地区の防潮堤建設は住民側と市(行政側)と数時に掛かる協議を重ね工事業者に発注したが,その後地盤隆起等が有り、その対応も含め、検討されて工事が進んだ。しかし途中で防潮堤の高さが住民側と約束していた高さより22㎝高いことが判明した。その原因は行政側と工事業者のコミュニケーション不足から生じた。しかし工事が進捗しており、行政側は解決策(3案)を提示するも、行政側の県知事は(2案)をお願いしたいと見解をを述べ、地元住民との軋轢が生じていることが問題提起されています。
復興スピードが遅いことが、復興に対し、住民感覚と行政との間で、齟齬が生じての反発もあるかも知れません。
 

その他、映像を通して、現実の問題点、提起事項が紹介され、真に迫る
状況が判り、理解を深めることが出来た学習内容でした。