12/23 植物によせる万葉の歌

挨拶をする星合先生

本日のテーマは「植物によせる万葉の歌」について元県民の森管理事務所長の星合愿一先生からご講演をお聞きしました。

 

星合先生のご経歴は以下の通りです。

◇趣味の登山・トレッキングで世界の山々の制覇されました。特にカラパタール(5545m)ネパール(エベレスト街道トレッキング一生忘れられない感動を経験しと話されました。

◇ 楸 この漢字が読めますか?この字はヒサギと読みます。

ぬばたまの夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(6-925)山部赤人

木編、魚編と四季との結びつきの漢字について興味深いお話がありました。皆様はいくつ読めますか?との質問がありました。

(魚編に夏は読めないのが正解。この字は存在しません。夏が旬の魚のスズキには「鱸」と難しい字があてられていますが、魚偏に夏が相応しいと思うのですが?)鮗(コノシロ)の古名はツナシで、慈元抄(室町時代の教訓書)の歌を披露いただきました。

◇星合先生が万葉集に魅了された出会いについて熱く話されました。また上野誠教授、作家の高樹のぶ子さんのお話を聞いて古典への触れ合う姿勢を会得され、今日まで続いているとお話になりました。

◇万葉の基礎

◇万葉集には様々な生き物を呼んだ歌が沢山あり、それぞれの分野の歌をご紹介いただきました。

◇風流には酒が付き物、万葉集の中にも沢山の酒を賛むる歌があり、その中から厳選した歌をご披露いただきました。

◇宮城県は万葉集の編者・大友家持と縁深く多賀城で生涯を閉じたと言われています。また宮城県の県花である萩が万葉集で一番歌に詠まれている。

キュウイ・イチョウ・ヤナギ・カツラなどは雄花と雌花が別々の木に付く雌雄異株の樹木です。アリストテレスは「植物は動かないから雌雄の区別は無い」と考えていましたが、万葉人は雌雄異株を確り見抜いて歌に詠んでいました。

ハギは万葉集で141首詠まれ、植物の歌のベストワンです。

◇最後に万葉植物観察スポットのご案内を致します。

 

 

 

 

干支の牛の歌が添えられました。

本日の学習会出席者は236人でした。