3/13 災害時、役立つ防災を考える! ~人が死なないための防災~
東日本大震災から13年、今年の元旦の能登半島地震…、いつ起こってもおかしくない地震等に対する防災の心構えについて、初代仙台市地震防災アドバイザーの亰英次郎先生に講演していただきました。
講師紹介
元仙台市危機管理局 防災・減災部 減災推進課 亰 英次郎(きょう えいじろう)先生
昭和46年4月~ 仙台市消防局消防士
平成15年6月~ 初代仙台市地震防災アドバイザー
『笑いのボランティア』として腹話術を始めて今年で50年。お人形「ショウちゃん」と現在も活躍中!
講談も練習中で、近々『花座』で発表会を予定とのこと
人生100年! あと数十年を黄金の日々にするには?
地震は皆さんの都合を考えて発生しない、お正月でもやってくる。私たちも地震のことをいつも意識しているわけではない。地震は予知ができない、コントロールができない災害。だから、いつ来ても良いように備えることが重要,人生100年を黄金の日々にするために。
普段の「便利な生活」は『表の生活』、災害時はライフラインが止まるなど『裏の生活』を強いられる。皆さんには『裏の生活』についてもっと考えていただきたい。
世の中で一番大切なものは『命』
地震発生直後、最初にやるべきことは自分で自分の身を守ること。怪我・命の心配です。
家族の安否、避難所の心配は、助かった人、生き残った人が考えること。
非常時はとっさに何をやるか判らない、考えられない。普段から考えて、どうしたら良いかを決めておきたい、一番大切な『命』を守るために。「ほでなす」にならないように。
避難所での過ごし方
避難所では「××してケロ」の「お客様」ではダメ、当事者意識で働く側に回りたい。
必要な物は自分で持参できるように日頃から準備。歯ブラシも忘れずに。
☆避難所の生活を意識した防災トレーニング
- トイレットペーパー節約法
☆毎日、手のひら長さ分の節約を試みる。自分だったらこれぐらい!の短さに挑戦。 - ティッシュペーパーの2倍活用・2度活用
☆半分に切って使う。口を拭く→皿を拭くの2度使い、これをクセにする。 - 歯磨き
☆普段から、少ない水で磨く練習を - 携帯トイレを自宅で使ってみる
☆家族の数だけ用意しみんなで経験を!
津波の情報・取るべき行動?
Q:3つの津波情報、どこで逃げる?
① 津波注意報(20cm~1mの津波)
② 津波警報 (1m~3mの津波)
③ 大津波警報(3m以上の津波)
A :①「津波注意報」が出たらすぐ行動を!
- 30cmの津波に勝てる人はいない、倒されたら起きられない!
- 津波と聞いたらすぐ行動を起こそう!
防犯も大事だが、防災はもっと大事
聞いていただいた講談、「ああ無情」(ヴィクトル・ユーゴー原作)は泥棒の話。
・ 泥棒が来ると知ったら、あなたはどうする?⇒すぐに防犯対策
・『災害が来るとしたら?』⇒防災対策も同じ、自分の備えをしてください。
☆人生100年を楽しく、ゴールデンの日々を過ごすために、『災害が来たらどうする?』の備えを考えておくことが非常に大切です。〔亰 先生&ショウちゃんより〕
★本日の出席者数は495名でした