7/12高齢者の便通異常について

本日の講師は仙台赤十字病院院長 舟山裕士(ふなやま ゆうじ)先生から「高齢者の便通異常について」と題して  大腸・小腸の働き

舟山裕士先生

の違い 消化液の量と水分吸収の仕方 熱中症の症状効率的な水分補給 高齢者の便秘の要因 便秘治療便秘薬の使い方 便失禁の治療についてわかりやすく講演していただきました

講師紹介

昭和55年3月 東北大学医学部卒業 平成19年7月  東北労災病院大腸外科部長 令和元年~現在赤十字病院院長としてご活躍されておられます。

先生は大学時代からボート部に所属しておられ 現在もレースを楽しまれておられます。

若々しくハツラツした素敵な先生です。

 

熱中症!?と思ったら…

意識障害・けいれんになると救急車を…体調がおかしい時は 涼しい所で休み マスクを外す。熱中症にならないない為の日常生活として、朝食を取り、部屋の温度調整し、外で汗をかく位の運動をするように心掛けましょう

・経口補水液は家庭でも作れます 水1㍑+砂糖大さじ4と½+塩小さじ½+レモン無糖の物(無くても良い) 

* 甘くする事で胃に停滞します

便秘治療-食事療法・便秘治療治療薬の使い方

バランスの取れた食事習慣 規則正しい生活  排便を習慣化し排便に集中する事で便秘治療になります

便秘治療薬は作用機序の異なる薬剤を組み合わせて使うのがこつ

・例:塩類下剤+膨張性下剤、頓服として大腸刺激性下剤服用

(服用時には必ず水分摂取が必要です)

・大腸刺激性下剤の一部(アロエ、センナ、大黄など)は、無害ですが大腸黒皮症の原因となります

便秘のまとめとして

・便秘は若い女性と高齢者に多いとの事です

・薬剤により返って便秘になる事があるので気を付けなければなりません

・治療は 食物繊維を多くとり、水分も気を付けてとるようにする、生活を改善する、便秘薬は上手に使うことが大切です

便失禁について

・便失禁は治ります

・薬物療法で60~70%で改善されます

・薬物療法で改善が無くても、骨盤底筋訓練+バイオフィードバック療法があります

・仙骨刺激療法で80~90%は改善されます

本日の出席者は527名でした。

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