11月22日 自分のロコモ度を知ろう
本日は、「自分のロコモ度を知ろう」と題しまして、我々が生きる超高齢化社会について、ロコモとは、ロコモ度テスト、ロコモの原因となる病気について、ご講演をいただきました。
講師紹介
東北労災病院・院長 井樋栄二 先生
1980年3月 東北大学医学部卒業
2006年6月 東北大学医学部整形外科教授
2021年3月 東北大学名誉教授
2022年4月 東北労災病院・院長 現在に至る
超高齢化社会
日本の現状
平均寿命 死 因 高齢化率=高齢者数/全人口
21世紀の医療の目指す方向は、健康寿命を延ばすこと。
仮に、前述の三大死因をすべて克服したと仮定しても、
寿命は約6年程度しか伸ばせないとの試算がある。
ならば、健康寿命を延ばす必要がある。
ロコモとは
ロコモティブ・シンドローム日本発祥の造語で、略してロコモと称している。
・運動器の障害が原因で移動する機能が低下した状態
・日本が超高齢化社会に入った2007年に日本整形外科学会が提唱
※運動器・・自分の意志で動かせる唯一の器官をいう
骨、関節、靭帯、筋肉、脊髄、神経など
フレイルとは
高齢者の生活機能が低下し、様々なストレスに対して脆弱になった状態
日本老年医学会が、2014年に提唱した概念。
身体的フレイル(筋力低下など)のみならず、精神・心理的フレイル(認知機能低下など)、社会的フレイル(孤立、閉じこもりなど)の三つからなる。
80GO運動
フレイル・ロコモ克服のための医学界宣言(日本医学会連合)で、
フレイル・ロコモは、予防・改善が期待できる。
国民が自らの目標として実感でき、実践できる目標として、
80歳での活動性の維持を目指すのが「80GO」運動。
具体的には、10秒で11メートル歩く目標歩行速度で、
これより遅いと要介護リスクが高くなる。
人生100年時代における健康寿命延伸対策
対策をすることで、生活機能の低下を防げることを表す図
ロコモ度テスト
ロコモ度1の人は、ロコトレで進行を防ぎましょう。
骨粗しょう症
骨粗しょう症にかかると、転倒時に骨折を起こしやすい。
大腿骨は転倒することで起こるのがほとんどであるが、
背骨の骨折の半数は、3分の2が気付かない場合が多い。
骨量は、20~40歳がピーク。20~40歳の量に対し70%未満は、骨粗しょう症である。
背骨の骨折防止に効果が大きい運動は背筋強化。
右図のように、おなかの下に枕をおいて上体を持ち上げ10秒保持、
元に戻して10回繰り返す。
本日の出席者数は 518 名でした。
人生とは 冥途までの暇つぶし (今 東光)