2/11 笑いの万能薬・シルバー川柳
本日は、「笑いは万能薬・シルバー川柳」というテーマにて、「60歳からの情報誌みやぎシルバーネット」の編集長であり代表の千葉雅俊先生に30年分の傑作川柳をご紹介いただき、川柳の素晴らしさを体感した笑いの絶えないご講演をいただきました。
講師紹介
みやぎシルバーネット編集長・代表 千葉 雅俊 先生
講師略歴
昭和36年 宮城県に生まれ
広告代理店の創作部門において、河北新報発行の
いタウン紙の編集に携わる。
平成8年 高齢者社会をより豊かなものにしようと
「みやぎシルバーネット」を創刊。投稿されて川柳が
人気となり、書籍化されて全国で大ヒット中。(累計57万部)
選者を務めた書籍に「シルバー川柳」、著書としては
「みやぎシニア事典」。
シルバーネットから生まれた「シルバー川柳」
川柳は「脳トレ」や「回想法」にもなり、笑うことは「口腔体操」に、共感することは「心理的フレイルの改善」なります。
1996年の創刊時に「情報を提供するだけでなく、読者に参加していただける紙面にしていきたい」という想いから川柳を募集。わずか3通の投稿から始まり、現在では毎月250通ほどが寄せられています。
味わい深い高齢者の川柳に大きな価値を感じ〝シルバー川柳〟という名前をいち早く付けました。最近は90歳以上の方からの投稿も増えています。ディサービス、介護施設などから投稿する方もいます。また、特殊詐欺の標語になったり、歌詞の一部に川柳がなったりということも起きています。 なお小紙では、60歳以上の方が詠んだ川柳のみを「シルバー川柳」と定義しています。
健康面にも効果がある「シルバー川柳」 ドクターも驚く川柳の効果
川柳は、・免疫力アップ ・自律神経のバランスを整える ・血糖値を押さえる ・痛みの緩和
・脳の活性化等々健康面を整える効果があります。
投稿された皆さんから「川柳を始めてから身体の調子が良い、モヤモヤを川柳にぶつけて清々した、今は川柳が生きがい、夫婦の会話が増えて笑顔が増えた」といった声をたくさん寄せられている。ドクターからは「末期癌の患者さんに川柳が生きる力を与えていたように見えた。日本の伝統文化が持つ、不思議な力を改めて驚かされた」と。
笑わない人はよく笑う人の死亡率2倍という研究データがあります。異性への関心を失った男性は、死亡リスクが70パーセント上昇するという山形大学の研究結果もあります。川柳で笑い、たまには艶っぽい川柳を詠んだり楽しんだりするいうのも健康には良いのかもしれません(笑)。
また、川柳を詠むと血流がアップ。脳梗塞の方から「私、脳梗塞で12年前から歩行困難で家の中だけの生活ですが、川柳を始めて丸一年が過ぎて、脳検査MRI診断の結果、病状が好転しているように思われました。」と、投稿がありました。
川柳は万能薬
・川柳をつくって…認知症を予防 ・川柳で笑って…病気に対する抵抗力を免疫力アップ
・つらい時に川柳を作って…悲しみを克服 ・病床でも川柳を楽しみ…生きるチカラに
・(恋の)川柳でトキメイて…心の若返り ・不満や怒りを川柳にして…ストレス発散
・(震災時)川柳で励ましあい…絆をチカラに ・(亡き)伴侶に「ありがとう」…心の浄化
投稿された川柳を一部紹介
・呼び鈴に 入れ歯だカツラだ 忙しい 女性 77歳
・屁とクシャミ 一つになって ごめんなさい 男性 81歳
・イケメンと すれ違いざま 足もつれ 女性 76歳
・みだれ髪 今は乱れる 髪もない 男性 68歳
・レンジあけ 昨日のシューマイ 発見す 男性 67歳
・嫁が来て ライバル心か 薄化粧 女性 71歳
・診療所 今日も行かねば 病欠に 男性 60歳
・小遣いをせびる孫には ボケたふり 男性 70歳
・冷蔵庫 年金日まで 空家です 女性 84歳
・ちょっと自由 少し不自由 今がいい 女性 100歳
・貧乏を 笑って暮らせる 妻が居る 男性 83歳
・曲がる腰 手を添えられて ダンスする 女性 91歳
・母の背で 戦さ逃げ延び 今がある 仙台空襲経験のある女性 78 等々
川柳は超高齢化社会・少子化社会の救世主
死生観を学んでいる東北大学の学生が卒論でシルバー川柳をテーマに。小紙に掲載された10年分のシルバー川柳を読み解いた学生は「死について家族には言えないことが紙面が言える場となっている」「語る環境が出来ている」「死に対する思いを表現することで気持ちの整理ができる」「笑うことで連帯感が出来、死への孤独感や不安が緩和される」と、論文に書いています。
人権教育の教材にもなった「シルバー川柳」
子供たちがお年寄りを理解するために
神奈川県教育委員会が2023年3月に発行した小・中学校向けの「人権学習ワークシート集」において川柳が活用されました。
①「高齢者がどのような思い出日常生活を送っているのか、その思いに触れることで高齢者理解の心を育む」
②「高齢者がよりよい生活を送るために、自分にできることを考え取り組んでいこうとする態度を養う」こと。
子どもたちが高齢者の人権を考える上で、高齢者を理解するために認知症、介護、加齢に伴う心身の変化をシルバー川柳を通して気づかせていく。どうしてこの川柳をつくったか、高齢者の想いはどういうものなのかを考えることで、高齢者の想いに寄り添っていくことができる。
投稿が生きがいに
・表現する喜び ・作品に磨きがかかっていく喜び
・毎月の投稿が生活のリズムになる喜び ・作品を通じて「分かる分かる」と共感しあえる喜び ・頭を使うことによって認知症の予防になる喜び
・川柳が入選した喜びを、秀作に選ばれた喜び ・川柳を通して仲間ができる喜び
・投稿を家族も喜んでくれる喜び ・自分の作品が全国出版の本に掲載された喜び
・作品が生きた証になる喜び ・生きているぞ、という存在証明の喜び ・最後に残った趣味に
人生エンジョイ! 川柳を始めてみませんか。
川柳基礎知識
上手な川柳作りのコツは 「登場人物+出来事=川柳」
①着眼点をユニークに(みんなと違う視点) ②楽しさ、思いが、伝わる(具体的な言葉で)
③輝く言葉(少し大げさでもOK)④リズム感(五七五のリズムを大事にする)
⑤推敲を大切に(時間を置くと欠点に気づく) ⑥自慢話・お説教はNG(つまらない)
⑦内容を絞り込む(イメージが浮かぶように)⑧言葉をケチる(無くても通じる言葉はカット)
⑨サービス精神(嘘も方便。事実にこだわりすぎない)
⑩比喩、擬人法、口語体、カタカナをつかう
投稿された川柳をもとにつくり方の実際を教授いただきました。
最後の万能薬は「感謝」です。感謝は免疫力の向上であり、痛みの軽減や血圧の安定につながり、幸福感を高め、前向きな気持ちにさせてくれます。
本日は川柳を通し大いに笑い、大いに共感し、心身ともに健康のシャワーを浴び、明日への活力をいただきました。
明青大の皆さん!! 川柳にチャレンジしよう!!!
※ 本日の出席者数は、566名でした。












